夏のある日 弟子vs雑草
夏は暑い。当たり前だ。
バスを降りて猫先生のところへ向かう。
マスクのせいで息苦しさが増していた。
猫先生の庭にはハーブがたくさん植えられていて、知識のない人に庭の手入れを任せると雑草と思われてハーブが処分されてしまうらしい。
なので勉強しながらお手伝い。
とは言っても、猫先生の庭に着くまでにHPはほぼ0に等しい。
これでも弟子は学生の頃は運動部に入っていて、年中運動をしていた。
無意味に試合に負けると「走ってきます!」と自ら走りに行くほど。
ここまでいくと、ただのドMだ。
今はその面影もなく、ただその思い出に浸るだけ。そもそも、まだ歩いただけである。
猫先生「とりあえず、ハーブと雑草の見分けつかないと思うから小道の雑草抜いてください」
そう言われて、しゃがむ弟子。
小道には除草シートが敷いてあるらしく、根っこからちゃんとするする抜ける。
だが、すぐにそいつらは現れた。
それは除草シート(青の部分)と小道を区切るブロックの隙間から生えた雑草だ。
なんだこいつ、暑いってのによぅ←関係ない。
抜けん。
なんて根性だ。
猫先生「抜けないやつはスコップでお願いね」
そんな猫先生の要望には流れるように右から左へ。
なんせ除草シートとブロックの隙間。スコップなんてお呼びでない。
足りつける太陽、流れる汗に体力の衰えが著しい弟子が一人。
やるっきゃない!気合い入れてくぞ!
一瞬、あの頃の自分と重なる(運動部のドMだった私‥)
呆気なく勝者は決まり、弟子見事に敗北。
だか立ち止まってる暇はない。いや、立ち止まるしかない。
なんていったって後が控えているのだ(小道雑草パラダイス)。
2時間後、ばてばての私に
猫先生「私まだ頑張るわ」
と休憩しながら夕方まで庭仕事をしたらしい。
体力バケモノ(小声&賞賛)
素人の私には雑草抜きすらまともにできないのであった。ちなみに弟子はこの2時間の疲れを数日引きずることになる。